初心者でも声の出し方が変わる!プロによるボーカルレッスン体験——腹式呼吸から声帯まで徹底解説

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2026年418日、バンタンミュージックアカデミー POWERED BY ユニバーサル ミュージックで新高校3年生を対象とした「スプリングセミナー」が開催されました!

 

教えてくれるのは、日本レコード大賞新人賞の受賞経歴を持ち、数々のアニメ主題歌も担当されているステファニー講師です。

新校舎に集まったのは、音楽業界に興味があるメンバーで、その多くが「ボーカルレッスンは初めて」という初心者です。

男女に分かれて行われた本セミナー、今回は女性チームのレッスンの様子を中心にお届けします!

1. シンガー・シンガーソングライター・アーティストを目指すなら「呼吸」から】

ステファニー講師「よろしくお願いします!今日は初めての方も多いと聞いたので、まずは『歌の土台』となる基礎をしっかりやっていこうと思います。皆さん、歌について何か悩みや疑問はありますか?」

受講生の皆さんは少し緊張した様子で顔を見合わせます。

ステファニー講師「いきなりの質問では、難しいですよね(笑)。でも大丈夫!今日やることを持ち帰れば、確実に声が変わりますよ。まずは、いちばん大切な『呼吸』から始めていきましょう!」

2. 知っているようで知らない。「腹式呼吸」の方法とは?】

ステファニー講師「皆さん、『腹式呼吸』ってお腹を膨らませるだけだと思っていませんか?実はもっと奥が深いんです。一旦、全員立ちましょうか。まずは鼻から深く息を吸って……あ、肩が上がっちゃダメですよ!」

受講生A「つい力が入っちゃいます……

ステファニー講師「それは『胸式呼吸』。肩や胸に力が入って、お腹が凹んでしまう呼吸です。これだと息のコントロールができず、歌には向きません。目指すのは、肺のさらに下にある『横隔膜』をしっかり下げること。しゃっくりが出る時、ここがピクッとなりますよね?そこを意識して吸ってみてください」

Point 1】腹式呼吸のメカニズム

  • 胸式呼吸:胸や肩に力が入り、お腹が凹む呼吸。息の制御が難しく歌に不向き。
  • 腹式呼吸:横隔膜を下げ、お腹を膨らませる呼吸。安定した息を長く吐けるようになる。

ステファニー講師「吸ったらお腹だけじゃなく、背中側まで息が入るイメージです。そして吐く時が重要!『スーッ』とお腹が凹もうとする力に抵抗して、膨らんだ状態をなるべくキープしてください。これが歌の『支え』になります。」

受講生B「なるほど、ただ吐くのではなく、横隔膜を意識してコントロールするんですね!」

ステファニー講師「その通り!次に通称『ドッグブレス』をやってみましょう。犬みたいに『ハッ、ハッ、ハッ、ハッ』。お腹に手を当てて、スタッカートで1個ずつ切って!」

一同「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!」

【ドッグブレス】犬のように口を開けて「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」と短く鋭く呼吸する、腹式呼吸や横隔膜を鍛えるボイストレーニングの基礎練習法。

3. 構造で理解する「声帯」の仕組み】

ステファニー講師「次は、声がどこで鳴っているか考えましょう。喉にある『声帯』という2枚のひだが、呼吸で振動して声になります。呼吸がしっかりできていると、この振動も安定します」

受講生C「高い声を出すと、どうしても喉が締まった感じがして、カスカスした声になってしまいます……

ステファニー講師「それは無理に喉の力で上げようとしているからかもしれません。初心者のうちは声帯をしっかり閉じきれず、息が漏れてしまうことが多いんです。ここで『リップロール』を使いましょう。唇をプルプルさせて……!」

【リップロール(Lip Roll)】唇を軽く閉じた状態で息を吹き込み、「プルルルルル……」と唇を振動させるボイストレーニング法。

一同「プルルルルル……」

ステファニー講師「リップロールは息の回転数がちょうど良くないと、止まっちゃうんです。ちょうどいい息の量を安定させて吐き続けることがポイントになります。これができると、声帯のマッサージにもなるし、綺麗なロングトーンが出るようになりますよ!」

Point 2】声帯の状態と音の関係

  • 高い音……声帯が細く長くなる
  • 低くて強い音……声帯が太くて短くなる

声帯は開いていると息漏れするのでまずは息が漏れないようにしっかりとくっつける

ステファニー講師「リップロールで音階をなぞる練習は、声帯をくっつける感覚をつかむのにも最適です。声帯のくっつきと呼吸のバランスが整うと、芯のあるリッチなトーンを出せるようになります」

4. 自分の声をデザインする「響きポイント」】

ステファニー講師「声が出せるようになったら、次は『どこで響かせるか』をとらえましょう。体にはいくつかの『響きポイント』があります。例えば、力強さが欲しい時は鎖骨や首の下辺り、『チェスト(胸)』を響かせます。」

受講生D「チェストボイスを出そうとすると、どうしても喉に力が入ってしまいます……

ステファニー講師「そんなときは、まず声帯ごと上に上がっていないということを意識してみて。下顎や舌などに力が入らないようにしながら上顎に空間を作ってあげましょう。上顎と下顎を別々に意識すると良いでしょう。『チェストボイス』の時は胸が響きますが、『ヘッドボイス』のときは胸は響かず、つむじの方を意識していきます。あくびをする時のように喉の奥を広げて、目の裏を抜けていくように一点に響きを集めるイメージです」

受講生E「響かせる場所を意識するだけで、こんなに音色が変わるんですね!」

ステファニー講師「そう!ミキサーで音を作るみたいに、自分の声をブレンドするんです。高い音でも少しチェストの成分を入れると、パワフルでリッチなトーンになります。そのためにも、土台の『下半身』での支えが不可欠です」

Point 3】響きをコントロールする

  • チェストボイス……鎖骨付近を響かせる。力強くリッチな音に。
  • ヘッドボイス……頭の上半分を響かせる。チェストほど力強さはないが、より高い音をリーチすることができる。
  • ミキサー感覚……曲のイメージに合わせ、様々な響きポイントをブレンドしていく。

5. 音楽業界を志す人へメッセージ!】

あっという間の90分の授業。

最後は、学んだことを活かして、アリアナ・グランデの『Break Free』のワンコーラスに全員で挑戦しました。

ステファニー講師「最初は皆さんシャイでしたが、最後はすごく良い響きが聞こえてきましたよ!高い音を出すときは、紙飛行機を投げるように声を遠くに飛ばすイメージを忘れないでくださいね!」と呼びかけました。

正しい理論を知ることで、未経験でもイメージ通りのボイスを出せるようになります。

シンガー、シンガーソングライター、歌い手やVTuberなどのネットアーティスト、音楽業界に興味のある人は、ぜひセミナーに参加してみてください。

PROFILE

ステファニー(Stephanie)講師

2007年、「君がいる限り」で日本レコード大賞新人賞受賞。「ガンダム00」「D.Gray-man」をはじめとする数々のアニメのテーマ曲を担当。現在は自身のソロ/バンド活動の他、アーティスト指導/レコーディングディレクションなどの幅広いジャンルのプロジェクトで活躍中。

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