バンタンミュージックアカデミー POWERED BY ユニバーサルミュージック開校記念!特別顧問・布袋寅泰さん登壇のメディア発表会&特別授業をレポート。
2026年3月末日、バンタンミュージックアカデミー POWERED BY ユニバーサルミュージック東京校・大阪校の開校を記念し、東京・五反田の新校舎にてメディア発表会とバンタンミュージックアカデミーの新入生限定の特別授業が実施されました。
バンタンミュージックアカデミー POWERED BY ユニバーサルミュージックの特別顧問である世界的ギタリスト・布袋寅泰さんが登壇。これから音楽の道を歩む新入生(以下メンバーと表記)たちへ贈った貴重なメッセージをお届けします。
【1期生と楽曲制作についてトークセッション】
布袋寅泰さんが登壇されると「真新しいクラスも拝見しました。いよいよ始まるという感じがします」とコメント。
バンタンミュージックアカデミー POWERED BY ユニバーサルミュージック1期生とのトークセッションがスタートしました!
緊張するメンバーに対し、布袋さん自らが優しく声をかけてリラックスさせてくださる一幕もありました。

1期生・佐久間 彩加さん「昨年ワンマンライブで、『BE MY BABY』をカバーさせていただきました。客席の皆さんとの一体感について教えてください」
布袋さん「ステージは、お客さんと一緒に作っていくもの。なのでお客さんに伸びしろを委ねながら自分も楽しんでいくことが大切です。僕らも緊張しますが、まずは心をほぐして楽しむ気持ちが観客に伝わると思います」
1期生・専門部 音楽総合コース 斉藤 理一さん「多くの人から評価されるアーティストに、共通するものは何でしょうか?」
布袋さん「多くはオリジナリティがありますよね。評価が目的かというとそうでもないかもしれません。純粋な音楽に対するピュアな気持ちが人々に届き、コネクトする瞬間に評価されると感じます。『この曲が楽しんでもらえるのかな』という緊張は今でもあります。音楽をやりながら、自分なりの答えを探していってほしいと思います」

1期生・高等部 音楽総合専攻 岡村 うららさん「曲を自作していますが、聴いたことがある曲になってしまいます。布袋さんはどのようにオリジナリティあふれる曲を作っているのでしょうか」
布袋さん「よく分かりますよ。あの曲にそっくりということはプロでもあります。自分自身をなぞっているように感じ、布袋寅泰であることが悩みのときもあります。何曲も作るうちに、自分だけができる構成やテーマに気づくと思います」
1期生・専門部 トラックメイク&プロデュース専攻 Memaさん「独学でも、AIでも音楽を作ることができる時代に、スクールに通う価値、アーティストの価値はどこに残るのでしょうか」
布袋さん「僕自身も独学でギターを始めましたが、僕にはバンドの仲間と出会うというチャンスがありました。仲間が僕を作ってくれたと思います。プロ講師とコミュニケーションをとりながら学ぶこと、誰かの制作プロセスを見ながら作ることで音楽に対しての視野が広がると思います。“その”音楽、“その”言葉があるのかは、作り手が悩んだり迷ったりしながら、掴みとった“きらめき”のようなもので、AIには真似できないと思います。AIを一つのツールとしてどう使いこなすか自体も個性です。皆さんが、新しいクリエイションをしていくことを楽しみにしています」
――専門部 音楽総合コース 斉藤 理一さん「数々の楽曲制作をされてきたと思います。マインドで大切にしてきたことは?」
布袋さん「簡単ではないけれど、まずは楽しむこと。体や心が、音やパフォーマンスに反応しますし、自分が気持ちいいことは自分自身の表れだと思います。曲作りにしても、まったく違うコードを入れてみたり、アプローチをしたり、チャレンジ精神も大事です。気がつけば長いキャリアですが、いつもチャレンジしていたので、自分自身も楽しみながらここまでくることができました。
そして、アーティストとして音楽業界で戦っていくには、サポートしてくれるスタッフ、ファンの皆さんがとても大事です。バンタンミュージックアカデミー POWERED BY ユニバーサルミュージックでたくさんの刺激を受けてください」とエールを送りました。
トークセッションの後、布袋さんからは、サイン入り「Eternal Legacy Hotei Model(エターナルレガシー ホテイモデル)」が贈られるなど、開校を祝した華やかなセレモニーとなりました。

【45年にわたるキャリアを振り返る:ピアノ、ギター、そしてBOØWYへ】
第二部では、新入生のみが受講できる特別授業を実施。
スタッフがインタビュアーとなり進行していきます。
――まずは布袋さんのこれまでのキャリアをお伺いできればと思います。

布袋さん:僕がデビューしたのは19歳で、今年でアーティスト活動45周年です。音楽との出会いは、地元の群馬で小学校低学年からやっていたピアノ。当時、先生に「この練習はいつまで続くんですか?」と聞いたら「死ぬまでです」と言われて、ガーンとなりました(笑)。その後エレクトーンを弾いたりして、14歳の頃にロックミュージック、エレクトリックギターと出会いました。街の楽器屋に貼ってあったポスターのギタリストが、それは気持ち良さそうに弾いていて。「これは気持ち良さそうだ」と思い、アンプ付きのギターを買ったのが始まりです。そのうち「自分には才能があるぞ」なんて思いながら仲間とバンドを始めて、高校3年生で「プロになる」と学校を中退して上京しました。右も左も分からない中、東京でバイトしながら曲を作っていたときに、後にBOØWYを組むボーカリストの氷室京介さんから「一緒にやらないか」と連絡がありました。それが18、19歳の頃ですね。
デビューは決まったものの、最初は全然売れませんでした。レコード会社も冷たくてすごく悔しい思いをしました。でもその悔しさがバネになって「絶対成功するんだ」という思いが強まりました。ライブハウスのお客さんが100人から150人、300人、1000人と少しずつ増えていって、ようやくレコード会社が放っておかなくなりました。そこから、BOØWYは大きな成功を収めましたが、6年ほどで解散しました。東京ドーム2日間の解散コンサートは、電話回線がパンクするほどの反響がありました。ソロになってからは、COMPLEXや、映画『キル・ビル』のテーマ曲だったりと、色々なことが繋がり、今の僕があります。皆さんの目には「成功者」として映っているかもしれませんが、僕も皆さんと同じようにゼロから始まり、色々な人との出会いによって、64歳の今も武道館などのステージに立てています。

【4. オリジナリティの見つけ方、「プロ」として大切にしていること】
――当時はSNSもない時代ですが、どうやってファンが増えていったのでしょうか。
布袋さん:やっぱり「口コミ」です。「面白いバンドがいるよ」という。それは今も変わらないと思います。僕たちは人とは違うもの、とにかくオリジナリティを大切にしました。正しくて面白いものは人に伝わっていきます。ライブの動員が増えないときは、「何が原因なんだろう、楽曲やステージングに何が足りないんだろう」とメンバーと試行錯誤しました。ライブが僕にとっての「学校」であり、すべてを学んだ場所でしたね。

――音楽を仕事にするうえで大切な心構えはありますか。
布袋さん:まずは「好きであること」ですよね。誰かに頼まれて嫌々やるものじゃない。あとは自分の中に、時代が変わっていく中で「今までやってないことにヒントがないか」という、自分への期待感を持つこと。答えを急がないことも大事です。音楽はお金ですぐに報われないこともあるけれど、うまくいったときにはお金で買えない幸せがあります。自分の作った音が誰かの人生を変えたり、支えになったり、心と心がつながる力があります。うまくいかないことも多いですが、それは挫折ではなく「学び」だと思ってほしい。まずは夢を持って、「誰もやってないことをやるぞ」という強い意志を持ってください。
――布袋さんの独創的なスタイルやファッションのヒントはどこから得ているのですか。
布袋さん:オリジナリティって、頭で考えると難しいですね。例えば、僕は背が高いことや耳が大きいことがコンプレックスでした。でも後になれば、それがトレードマークになりました。自分が持っている特性を「武器」にすることが大事。今はYouTubeやSpotifyで先人たちの素晴らしい音楽にすぐに出会える分、難しさもあるかもしれません。でも、自分の中に表現の引き出しをたくさん持って、その中から自分を限定していく作業が大切なのだろうと思います。


――45年も続けられた秘訣は何でしょうか。
布袋さん:自分の力だけじゃダメですね。やっぱり「仲間」です。スタッフや、信じてくれるファン。そしてエンジニアの方々とのコミュニケーション。レコーディングでお互いに挑戦しながら成長していく、その「人との繋がり」がとても大事です。自分だけで制作をして不安になることもあると思いますが、スクールで隣に誰かがいることで「こういう考え方もあるのか」という気づきが得られます。シェアしながら自分の可能性を絞っていくことが、バンタンミュージックアカデミー POWERED BY ユニバーサルミュージックでなら、できるんじゃないかな。
【5. メンバーからの質疑応答】
終盤に行われた質疑応答では、布袋さんからメンバー一人ひとりへ、これからの活動の指針となる貴重なアドバイスが贈られました。
Q1. 曲を作っているのですが、好きな曲に似てしまい、「自分には才能がないのでは」と激しく落ち込むことがあります。布袋さんにもそうした時期はありましたか?
布袋さん:今でもありますよ。「俺って最高じゃん!」と思うときと、「なんかイケてないな」と思うときがあります。何度も何度も制作するうちに、自分だけの構成やテーマ、メロディに気づいていくと思います。
音楽を作る以上、人をハッピーにさせたいけれど、聴く人の反応までを制作者は決められません。どんな天才でも、みんな等しく苦しんでいます。悩むときは大いに悩んでいい。でも深い暗闇に入るまで悩む必要はありません。まずは自分を信じてあげてください。

Q2. 好きなものを好きであり続けるための努力とは?
布袋さん:好きなものは、努力しなくても好きなんじゃないかな?(笑)僕の場合はラッキーなことに「ギター」という相棒がいました。落ち込んだときもギターが語りかけてくれました。そういう相棒みたいな楽器があったからラッキーでしたね。
Q3. 「自分が表現したい音楽」と「求められるもの」の差をどう埋めますか?
布袋さん:売れること、成功することだけがすべてではありません。アンダーグラウンドで難解で芸術性の高い音楽も、誰かを支える力になります。ヒットすることがすべてではなく、音楽が本当に“音楽の力”を持っているかどうかが大事だと思います。僕自身、ポピュラーではないけれど密かに輝いている音というのも好きです。
Q4. 『BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY』が好きです。ギターを主軸にして曲を作るのか、曲があるうえでギターをいかす方法を考えるのか、具体的な楽曲制作プロセスを教えてください。
布袋さん:コードから作ることもあれば、何も考えず頭の中で鳴っているものを形にすることもあります。僕は「イントロを聴いただけで誰だか分かる」スタイルを大切にしてきましたが、僕の音も、エリック・クラプトンやジミ・ヘンドリックス、ジャズ、ファンク、パンクとさまざまなジャンルの影響を吸収してできています。僕を超える必要はありません。君は君になればいい。いつか君の『BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY』を聴かせてください。
Q.5 布袋さんは、ご自身の音楽を通してこの世に何を残したいですか。
布袋さん:僕の音楽で誰かがハッピーになる、落ち込んだ気持ちを元気にさせる、そういった存在であれたら音楽家として幸せです。

最後に、新生活をスタートするメンバーに向けて「とにかく楽しんで。自分を信じてください。素敵なものに『素敵だ』と言えるピュアな気持ちと、チャレンジ精神を忘れないでください。今、皆さんは『ゼロ』なわけですから、是非そのスタートを楽しんで、自分を研ぎ澄ませていってください」とエールを送りました。


バンタンミュージックアカデミー POWERED BY ユニバーサルミュージックは業界の最前線で活躍する現役プロフェッショナルによる実践教育を通じて、次世代のアーティスト・クリエイターを育成し、音楽業界の発展に寄与していきます。ここからどのような才能が生まれていくのか、今後の展開に期待が高まります!