【サマーセミナーレポート(後編)】SNS総フォロワー数40万人超えロックバンド「CROWN HEAD」がライブ&トークセッション!音楽業界のすべてが学べる特別授業を実施。

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「いまが人生でいちばん楽しい」と受講生。ユニバーサルミュージック所属ロックバンド「CROWN HEAD」と、2日間で1曲を制作!(後編)

【目次】
1. 拍手で始まった2日目。デモはひと晩で進化した
2. 受講生のアイデアが、歌詞として紡がれた
3. 歌を披露した、あおいさん
4. 校舎内の本格スタジオでMotoがREC
5. テイクを決めたのは、全員の挙手
6. キーを探せる耳、SNS、ヒップホップ、そしてリズム
7. 入るタイミングが、その人のスタートライン

ユニバーサルミュージック所属のロックバンド「CROWN HEAD」と、バンタンミュージックアカデミーの受講生が、2日間で1曲をつくる共作イベント。「夏の夕暮れ」をテーマに曲の土台となる伴奏を組み立てた1日目に続き、2日目の8月9日は歌詞の完成とレコーディングへ。

1. 拍手で始まった2日目。デモはひと晩で進化した

「皆さん、昨日ぶりですね。俺たちはこんな感じにした、というのを聴いてもらおうと思います」。拍手に迎えられたCROWN HEADの4人が、そう切り出しました。前日のデモは、ひと晩で表情を変えていました。サビにはストリングス。「バンドっぽさが薄れる可能性もあるけれど、サビの盛り上がりには効果的です」と解説。歌い出しにはラジオボイスのようなノスタルジックな加工。バンドインした瞬間、クリアな声へ戻る仕掛けです。

2. 受講生のアイデアが、歌詞として紡がれた

モニターに歌詞が映し出されると、視線が一斉に集まりました。1日目の終わりに受講生が出し合ったワードが、あちこちに織り込まれています。「みんなのワード、けっこう入れたよね?」とTasuku。漆黒のサングラス姿のMotoが、マイクを片手に種明かしをします。

「僕もインスピレーションをもらいました。『泳ぐ』というワードから、海の情景を描きたいなと思って。入りはそこからです」。実際の歌い出しは「さんざめく水平線をなぞって」。Motoの言葉どおり、1行目から夏の海が広がります。「セミ」のワードは「帰り道響く蝉の鳴き柄」という一節に。「なきがら、って造語を使っちゃいました」と笑うTasukuに、Motoが「『かぜあざみ』と一緒だよね」とすかさず乗っかります。
「自転車」のワードは、二人乗りの情景を表現。「情景を描くと、『自転車』という言葉がなくても伝わる。こてこてのロマンスというか」とMoto。ロマンチストぶりをTasukuにからかわれる一幕も。
サビ頭の「君はたぶんこの夏の亡霊」は、Tasukuいわく「『夏の亡霊』すぎるかな、とも思ったんですけど。ひと夏しかない夏の記憶が、いまもそこにあるよ、という意味合いも込めました」。続く「弾けていく思い染める泡の色/二度と戻らないひと夏のひと」の2行は、Motoのお気に入りです。

「『シャボン玉』という響きがかわいくて。でも、そのまま言いたくなくて――ロマンチックな俺を降臨させました。周囲の光を反射して虹色みたいになる。勉強や部活といった七色の思い出で、シャボン玉の色を染めていく。ひと夏の思い出になるというイメージを、なんとか2行に込めました」
「メロが決まっていたら、メロにはまるように言葉を変えないといけないこともあるよね」と明かしつつ、「デモとしてはここまで完成。あとは本番のレコーディングです」とhirotoがまとめました。

3. 歌を披露した、まいあさんとあおいさん

トラックに合わせて自作のメロディーや歌詞を仕込んできた受講生の披露もありました。

「同じトラックなのに、こんなに印象が変わるんだ。メロにはめる場所が違うだけで、まったく違う曲になる」(Moto)、「聴けてよかった!めちゃめちゃいいです」(Lumel)と講評を送りました。

歌声を披露したひとり、あおいさん(18歳)にインタビューしました。小学4年から合唱を続け、オーディションを受け続けて昨年から事務所に所属。栃木から片道約2時間かけて通い、来年からは大学部への入学を控えています。Cubaseで3曲を制作し、歌詞も自分で書く本格派。「前回のライブに行かせてもらったときに、ファンになっちゃって」と、CROWN HEADへの思いも。

「めちゃくちゃ楽しいです。いまが人生でいちばん楽しい!音楽に触れることを我慢しなくていいし、周りに音楽を本気でやりたい人がいなかったので、新しい発見ばかり。自分にしか生み出せない歌詞もあるんだなって思います」

4. 校舎内の本格スタジオでMotoがREC

後半の舞台は、レコーディングスタジオ。
コンデンサーマイクの前に立ったのは、Motoです。

プロの録音現場、意外にも笑いが絶えません。歌詞カードの行を見失えば「歌い出しはチョーよかったよ!」とメンバーが励まし、「レコーディングは1回沼ると、なかなか抜け出せない」なんて解説も飛び出します。
5. テイクを決めたのは、全員の挙手
サビの結び「変わっていく運命の先にすら/君が待ってる」では、「いまのめちゃくちゃいい!絶対待ってるもん。誰が待ってるんですか?」とTasukuが冗談を言います。
最後は2つのテイクを聴き比べ、受講生も含めた全員の挙手で採用を決めました。「技術的に問題ないとなったら、あとは好み。こんな感じで決めていくことが多いんです」とhiroto。意思決定のプロセスやリアルな雰囲気が、包み隠さず共有されました。

教室に戻ると照明が落ち、サプライズで上映されたのは、バンタンデザイン研究所OB・現役ビデオグラファーが「Fighting Pose」にのせて編集したダイジェストムービー。「すげぇ!」とCROWN HEADのメンバーからも賞賛の声があがり、2日間の軌跡を映像で追体験しました。完成したデモを試聴し、最後は全員でハンドサインを掲げて記念撮影。音楽に没頭した2日間が幕を閉じました。

6. キーを探せる耳、SNS、ヒップホップ、そしてリズム

イベント後、入学前の今からできる音楽の聴き方を4人に尋ねると、四者四様の答えが返ってきました。

Lumel「曲を聴いてキーを探せる、コードを分析できるくらいの耳のトレーニングができたらいいなと思います。『このポイントでこれをしているから、いい曲なのかな』という分析が癖になったら、自分の中で、いい音楽の定義が固まるんじゃないかな」
Tasuku「いまはSNSを見て、聴いて、取り込む作業がとても大事。素晴らしい技術があっても、発揮する場所を自分でつくっていかないと、誰も聴いてくれないし、見てくれません。自分の作品を出せる場所をつくっておくのは、めちゃくちゃ大事です」
Moto「歌詞を書くので、結構ヒップホップを聴くんですよ。ラップをする人たちは、言葉にするのが本当にうまい。さらに韻を踏んで、聴き心地もよくする。それは技術だし、盗めるところは盗める。ジャンルにとらわれず聴くのは勉強になると思います」
hiroto「リズムを楽しんで取るのが、何より重要。リズム感は、コードの和音を聴き取る力に比べて、年を取るとつきにくくなっていく。体感としていちばん初めに取りやすいので、若いうちから意識しておくと確実にいい」
7. 入るタイミングが、その人のスタートライン
2日間の手応えも聞きました。hirotoは「学生のころ、自分が必要としていた知識って何だったんだろう、と思い出しながら用意しました。受け取ろうとしてくれる姿勢がすごく感じ取れて、こっちも楽しかった。メロディーをめちゃめちゃハイセンスに仕上げてきてくれた子もいて。いずれ仕事を一緒にできるときがあるんじゃないかなと、とても楽しみになりました」。

Lumelは「30名以上の方々の前で自分のアイデアを発表して、そのクオリティーがとてもよかった。どれだけ機材がよくても、講師がよくても、自分にやる気がないとできないのが音楽です」。
Motoは「普段、あんなに人に見られてレコーディングすることはないので(笑)。空気感を感じ取ってもらえただけでも、いい時間になったのかな」と笑いつつ、こう打ち明けました。
「俺も今日のレコーディング、ビビりながら来たんですよ。俺らもみんな、初めから堂々となんて絶対できない。どちらかというと、内に秘めてたぎらせるタイプなので、今日出られなかったからといって、負けた、と思う必要はないと思う」

「人前に立つメンタルを10代で養うのは、すごく大事。今日、人前で歌唱した人を見て、自分もやれたなと思うか、まだまだだなと思うか。どちらに捉えても、経験としてはプラスです」と断言するhiroto。最後は、Motoがこう背中を押します。「入るタイミングが、その人のスタートラインになる。不利だとか有利だとか思わず、フラットな状態でいろんなことを吸収してほしい。バンタンミュージックアカデミーの講師の皆さんは本当に音楽が好きで、面白い方ばかり。きっと楽しく学べると思うので、好奇心を持って臨んでもらえたらいいなと思います」

【PROFILE】

CROWN HEAD(クラウンヘッド)
Moto(Vo.)、hiroto(Gt.)、Lumel(Ba.&Vo.)、Tasuku(Dr.)からなる日韓混合ツインボーカルロックバンド。2025年3月結成、SNS総フォロワー数は45万人超。ユニバーサル ミュージック所属。

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