日韓混合ツインボーカルロックバンド「CROWN HEAD」メンバー、ユニバーサル ミュージック合同会社 八道様、株式会社ディスカバリー・ネクスト 伊藤様インタビュー

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【1. SNS総フォロワー数40万人超えロックバンド「CROWN HEAD」インタビュー】

CROWN HEADメンバー
左からLumelさん(Ba/Vo.)、Tasukuさん(Dr.)、Motoさん(Vo.)、hirotoさん(Gt.)

【PROFILE】

2025年3月結成。
日韓混合のPOP/ROCKバンド SNS総フォロワー40万人超えのモンスター級の新人バンドが誕生。
4人のハイレベルな想像力が集結。

2025年4月期の橋本環奈主演ドラマ・テレビ朝日「天久鷹央の推理カルテ」のオープニングテーマに大抜擢。
本楽曲をもってユニバーサルミュージック・ジャパンよりメジャーデビュー。

コンテンツのみでしか見れなかった実像は無限の可能性を秘める。

■メンバー

SNS上で弾き語り動画を投稿。闇も光も痛みも色気もスルリと歌いこなす、表現力あふれるボーカリスト。 2025年3月からたすまるチャンネルに登場、瞬く間にSNS上で話題を呼ぶ。

LAでのギター武者修行を経てTasuku(Dr.)のバンド仲間となったテクニカルでエモーション溢れるギタリスト。

韓国の音楽シーンでコンポーザー/アレンジャーとして活躍している中、メンバーと意気投合し加入。
すぐにサウンドデザインにその存在感を発揮、ベースプレイヤーとしてもポジション獲得。 プロデューサーとしても実力を認められ、国内外問わず大手レコードメーカーからプロデュース依頼が殺到。

インフルエンサーとしても確固たる人気を持ち、楽曲、パフォーマンスのクオリティの高さもさることながら、様々なフィールドで個人の才能を発揮。

――音楽を仕事にしたいと思ったのはいつからですか?

Lumel(Ba.)「中学卒業のときです。人前に立って歌うのが好きで、もっとたくさんの人たちに聴かせたいと思い、音楽の専門学校に入学しました」

hirotoさん(Gt.)

hiroto(Gt.)「高校1年生くらいのときかな。中学時代はプロ野球選手を目指していましたが、徐々に音楽にシフトしていきました。キッカケは中2のとき、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテを見て“かっこいい”と思いました。ギターを買ってもらい、そこから独学で始めました。中学ではMoto(Vo.)とバンドをやりつつ、高校1年のときにプレイヤーとして活動したいなと思い、親に専門学校に行きたいとお願いしました。楽器店が主催する音楽教室にも通っていましたね」

Tasuku(Dr.)「僕は、カナダに住んでいました。もともと美術を専攻していたんですが、ドラマーの先輩に憧れ、高校3年生のときに始めました。島に住んでいたんですが、ドラムの先生は1人しか住んでいなくて。音楽に本気で挑みたいなと思って19歳のときに、日本に帰国し音大に入学しました」

Lumelさん(Ba/Vo.)、hirotoさん(Gt.)、Tasukuさん(Dr.)、Motoさん(Vo.)

Moto(Vo.)「僕は4カ月前までサラリーマンをしていましたので、数カ月前に本気になりました。どちらかと言うと、僕は迷って音楽の道にいけなかった人間です。高校のときに、hiroto(Gt.)と専門学校のオープンキャンパスに一緒に行ったんですよ。自分のやりたいこと、音楽の道に進むことを天秤にかけて、大学に進学しました。親がどうしてほしいということもあったかもしれないですし、当時を振り返ると勇気がなかったのかなと思います。ただ、大学に入ってからも弾き語り動画をアップして音楽は続けていました」

―― 自分に課している練習や、欠かせないルーティンはありますか。

Lumelさん(Ba/Vo.)、hirotoさん(Gt.)、Tasukuさん(Dr.)、Motoさん(Vo.)

Lumel(Ba/Vo.)「時間があれば、パソコンに座って曲を作ることは4~5年間続けています。もちろん音楽は好きですが、僕はSNSが本当にダメでした。なので、Tasuku(Dr.)にコンサルティングをしてもらって、最近はSNSも頑張っています!前は、歌が上手ければSNSも自然と伸びるはずと思っていました。でも、自分が見て興味深くないと、伸びないと思います。最近は歌だけでなくいろいろな要素を入れています!いちばん反響があった『ランダムチャッティング』は6万以上も再生されています!人にドッキリをしたり、バンドの曲を歌ったりして頑張っています!」(※8月23日時点)

hiroto(Gt.)「Tasuku(Dr.)と出会って、SNSの重要さを感じています。2日に1回の演奏動画投稿は約2年間、毎日2時間以上の配信は1年近く続けています。
SNS発信とは別に、毎日4~5時間ギターに触っている時間がほしいです。練習することで、感覚的に鈍らないようにしています。プレイヤーとしても技術をしっかり伸ばしていきたいなと思います。これから良い曲もいっぱい作らないと!」

Tasuku(Dr.)「SNSです!1日も休まずに、2年半投稿し続けてきました。バンドマンとしてSNSに力を入れることをバカにされることもありましたが、CROWN HEADのメンバーは常に応援してくれました。日々アップすることが、僕の力になっているなと思います。あえて音楽ではないジャンルを選んだのは、コロナ禍で音楽を辞めようかなと思ったことがあったからです。自分は英語を喋れることが武器だと思いました。でもバンドマンであることは忘れられなくて、背景にドラムを映していました」

Tasukuさん(Dr.)

Moto(Vo.)「僕は歌を習ったり教わったりすることがありませんでした。いま、Lumel(Ba/Vo.)という筋トレ、ボイトレの大先生がいます!メンバーや事務所の方がパフォーマンスについては意見を言ってくれますし、自分でも動画を見て改善したりしています」

―― Lumelさんは、プロデューサーとしても活動されていますが、バンドとして活動しているときとでは喜びの質は変わりますか?

Lumel(Ba/Vo.)「歌手が欲しているコンセプトにピッタリハマる楽曲ができたときは、『やった!』となります。レコーディングも楽しいけれど、リリースしてファンの方々から『新曲、めちゃくちゃいいですね』という前向きな意見をもらったときも嬉しいです。一方で、曲を提供する相手の意向を汲み取りつつ、自分自身の意見も反映する、その塩梅は難しいです。ボーカリストとしては、僕らの曲がリリースされたときの喜びは言葉では表現できないくらいです。バンドが大好きなので、4人でライブしているときは生きているな、このために走ってきたな!と思います。バンドの仕事の難しさは……みんなと仲良くするのが難しい!(笑)(メンバー大爆笑)もっと自分がベーシストとしてもっと立派になりたいとか、信じて任せる人になりたいという欲はあります!」

―― なるほど。お仕事の喜びと大変さを教えてください。

hiroto(Gt.)「専門を出て音楽の道に進むとき、大前提として『ギターで生活していきたい』という気持ちがありました。いまの時代、バンドだけでご飯を食べていくのは相当売れていかないとできない仕事です。自分たちがインディーズでバンドを続けていたときも、バンド活動のために生活をするという感覚がありました。自分たちは“インディーズバンドで泥臭くやってきた組”です。メジャーデビューして、“こんなにサポートしてもらえるんだ!”という驚きがあります。宣伝なども含めて、自分たちを表に出してくれるために関わる人たちのありがたさを感じますし、やっていて良かったかなと思います!」

Tasuku(Dr.)「バンドって、本当に一人でできないものです。僕たち4人で一体で、ほぼ毎日一緒にいる状態です。『さっきの歌、合っていたね!』とか、ダメだったね、最高だったね!と言い合える日々は最高です。僕のいまの幸せになっています。大変なことは、いちばん頑張っているSNSが伸びないとき、僕は辛いです。でもそれすらも、この4人だったら楽しいです」

Moto(Vo.)「朝方までメンバーと一緒に作業をしたりしています。大変ではあるけれど、寝る時間も惜しいくらい。大人になって感じたことがない熱量です。没頭できること自体が毎日の喜びでもあり、同時に大変なところでもあります」

―― 最後に、ミュージックアカデミーに入学するメンバーに向けてエールをお願いします。

Lumel(Ba/Vo.)「自分に意思さえあれば、なんでも学べると思います。やってみたいと思ったら、トライしてみて。そして、いろいろな仲間を増やして!卒業して振り返ったら、きっといい思い出になり武器になると思います」

hiroto(Gt.)「バンタンミュージックアカデミーの強みは、業界に出ていくための具体的なノウハウを学べることだと思います。授業で学ぶことだけじゃなく、いろいろな人に関わりを持ち、話を聞きに行ってほしいです。学生時代、自分自身もかなり人と関わることを意識していました。授業だけでなく、つっこんで話を聞きにいくことで得られるものが増えます。ガンガン質問しにいって!講師たちも絶対にイヤな顔はしないと思います。積極的に過ごしてもらえたらと思います」

Tasuku(Dr.)「いろいろな職種を目指す人と関わってください!卒業したときに、必ず協力してくれます。自分もいまだにたくさんの仲間に支えられています。特にバンタンミュージックアカデミーなら、いろいろなことができると思います!技術だけでなく、在学中にしか味わえない青春を謳歌してほしいです」

Moto(Vo.)「『自分はこういう人間だ』と決めつけずに、ぜひいろいろな人に意見を聞いてみてください。柔軟さを忘れずに、学び続けてください!」

Motoさん(Vo.)

CROWN HEADメンバー
左からLumelさん(Ba/Vo.)、Tasukuさん(Dr.)、Motoさん(Vo.)、hirotoさん(Gt.)

【2. ユニバーサル ミュージック 八道様、ディスカバリー・ネクスト 伊藤様インタビュー】

続いて、(左より順に)ユニバーサル ミュージック合同会社/Polydor Records 宣伝本部 次長/Virgin Music MP本部 MP部 次長 八道(やじ)晃様、株式会社ディスカバリー・ネクスト 音楽事業部 執行役員 伊藤 大様にインタビュー。

左から「ユニバーサル ミュージック合同会社/Polydor Records」 八道さん、「株式会社ディスカバリー・ネクスト」伊藤さん

―― マネージャー、宣伝、マーケティングを志望するメンバーは、在学中にどのようなことを意識すべきでしょうか?

伊藤さん「音楽以外の引き出しを持っておくことは、この仕事において大きな強みになります。テレビ、ドラマ、舞台、その時々の流行を把握しておくことで、アーティストと共に制作物を形にしていく際に、とても良い相乗効果が生まれます。」

八道さん「宣伝という仕事や、プランニングの考え方を養うとしたら、日頃から特定のものをどのようにしたら広められるのか?を考えてみることが良いかもしれません。曲をどのように伝えたら心に刺さり、興味を持ってもらえるのか?単に音楽を聴いてもらうだけでは伝わりません。言葉で伝えていく局面が多い為、さまざまなアプローチの仕方を養うことが大切です」

ユニバーサル ミュージック合同会社/Polydor Records 八道さん

―― お仕事の喜びと大変さは?

八道さん「一見すると、華やかに見えるところもあると思います。でも、僕たちはあくまでも裏方で、表に立つのはアーティスト。人と一緒に仕事をしていくことは、ときには気持ちのぶつかり合いもあります。人と人との距離が近いので、アーティストの気持ちも受け止めないといけません。大変なことが8割、楽しいことは2割だと思います」

伊藤さん「同感です。マネージャーはコミュニケーションの面で最もアーティストに近い立場にあります。だからこそ、どのようにすれば共により良い方向に進めるのか、といったことで悩むこともあります。大変なことはもちろんありますが、完成した映像や写真、ステージを見たときに、『この仕事に携わっていて良かったな』と実感します」」


―― 在学中に身につけるべきスキルは?

八道さん「『相手の立場に立って、会話をする』というスキルを身につけてください。相手がどういう考えを持っているのかを察し『相手の立場に立ち、会話をする』機会をできるだけ設けたほうがいいと思います!また、ヒットしているものには必ず理由があります。ヒットしている要因は何なのか、日頃から考えるクセをつけておいてください」

株式会社ディスカバリー・ネクスト 伊藤さん

伊藤さん「情報を吸収することと、コミュニケーションが大切です。この仕事には、正解がありません。知識を蓄えて、自信を持ってアーティストと向き合ってください。僕がやっていることとして、Instagramで5個のアカウントを作っています。バンドが好きなアカウント、アニメが好きなアカウントなど音楽に限らず幅広いジャンルを設定することで、各分野の流行を日常的にチェックすることができます。アーティストと関わる際に多角的な視点を持てるんです。」

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